どちらかというと、トライアスロン・TTバイクのほうがイメージが強いかもしれませんが、独自のテクノロジーを盛り込んだロードバイクも面白いラインナップを揃えています。
2014のフラッグシップモデルは、「GALLIUM PRO」ですね。
フレーム単体で800g程度とかなり軽量ですが、剛性バランス・スケルトンの設計が良く、とても乗り味がナチュラルで扱いやすいバイクになっています。
スケルトンで特徴的なのが、今時珍しい75mmのハンガー下がりです。バランス次第では重たい乗り味になりそうなところですが、そんな感覚は微塵も無く軽快に仕上がっているのがすごいです。安定感は確実に増すと思うので、剛性の上がった最近のカーボンバイクではこれぐらいハンガー下がりがあっても面白いと思います。
また、ヘッド周りの剛性を確保するための独自の「3Dヘッドチューブ」も面白いですね。

コラムスペーサーでステムの高さを確保するのではなく、ヘッドチューブそのものをねじ込み式のアダプターで延ばしてベアリング位置を上に持っていくという大胆なシステムです。音鳴りがちょっと心配ではありますが、剛性アップには確かにつながりそうです。
マットとグロスの仕上げを上手に使い分けたポップなデザインが目を引きますが、設計自体は基本を押さえてとてもオーソドックスで各モデルの味付けもしっかりとされ、走りのバランスも非常によくおすすめのメーカーです。
上位2モデルは残念ながらBB86でフレームの形状的にペダリングモニターを付けるのが無理そうなので、もし自分で乗るならミドルグレードの「KRYPTON」ですかね。

重量はそれほど軽くはありませんが、スペックの割には価格はかなり抑え目でRIDLEYのFENIXやANCHORのRS8に匹敵するお買い得バイクだと思います。