2014年01月28日

ペダリングモニターでわかったこと

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PIONEERのペダリングモニターを使い始めて半年経ち、自分のペダリングを分析していると色々と気付かされることがありました。

まぁ人間工学の専門家でもなんでも無いですし、思い込みもありますんで話半分で見ていただければいいかと思います。
PIONEERの特設ページに解説されている用語を借りながら説明すると、
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(1)上図の「踏み脚」部分の入力は、脚そのものの重さにかなり依存する
ここ数年ペダリングを上達させるために、思うところあって上図の「押し脚」と「巻き脚」部分を、あえて意識して力をいれるようなペダリングを試みていました。
ペダリングモニターを導入して実際にベクトルを見ながらそこに力をいれて、「踏み脚」部分はかえって力を抜いてただ脚をペダルに乗せるだけのような感覚でペダリングしてみても、ベクトルの大きさは「踏み脚」が一番大きいぐらいなのです。
つまり、脚の自重によるトルクがかなり大きいことを示しているのではないかと。
体の大きさ(=脚の重さ)にもよりますが、自分だと感覚的には300w程度までは脚の重さがペダリングトルクのかなりの部分を占めている感じです。

脚の重さによるペダリングへの影響に関しては、「引き脚」をしっかり使ってロスをなくすことはよく認識されていることですが、踏み込みへの関与は意外と認識されていないように思います。
ポジションや、筋肉の使い方そのものにも大きく関わってきますが、さらに文が長くなるのでそれはまた後日。

(2)左右のペダリングは思った以上に差が大きい
出力も、効率も、左右で思った以上に差がありました。私は右ききなので、出力で10%程度、効率は5%程度右の方が高いです。
Power2MaxやVectorなどでも左右比率で出力の差を簡易的に見ることはできますが、数字のあやで比率「48:52」程度だと大して差がないように感じても、実際には出力にすると10%程度差があるんですよね。

さらにペダリングベクトルを見てみると、
pioneer01281.gif
自分の場合、常に青丸部分で差が出ていることがわかりました。

左の方が明らかに、「巻き脚」のところで下方向へ力が入ってしまっています。これだと接線方向への有効な力は少なくなり、効率も出力も落ちますね。筋力の差だけではないということです。

じゃあこれをどうやったら改善できるのか??
色々と考えてみると、自分なりに次のような傾向があるのではと思いました。
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そもそも右ききな上に、小中とサッカーをやっていたこともあって、「左脚を軸にして右脚を自由に動かす」癖が強くついているようで、左脚は各関節を固定して体重を乗せるような状態になりがちです。
その結果、上図のような位置関係になり、左はクランクから離れるようにクリート位置を設定し、足裏に親指側が浮くようなカントを右足より多めにいれてカカトから踏み込むようなペダリングがなんとなくしっくりくるようになっていたみたいです。

そこでクリート位置を調整した上で、左足先の底屈と、「巻き脚」をしっかり意識しながらペダリングすると、多少感覚と数値がよくなりました。


ペダリングモニターは、思っていた以上に自分のペダリングの癖について様々な情報を知ることができます。
確かに高価なんですが、少ない時間を有効に使って強くなりたい!と思っている社会人レーサーの方には非常に有効なツールだと思います!


下図は先日の走行会で、イヅルさんとアマノさんに引き回されているときに出たベクトル。これぐらいの効率がいつも出せるよう、さらに色々研究しながら使い込んで見たいと思います。
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posted by 店長 長谷川 at 15:35| Comment(2) | TrackBack(0) | インプレ

2014年01月21日

新規取扱いバイク--ARGON18

最近始めたメーカーさんその1が、「ARGON18」です。
どちらかというと、トライアスロン・TTバイクのほうがイメージが強いかもしれませんが、独自のテクノロジーを盛り込んだロードバイクも面白いラインナップを揃えています。

2014のフラッグシップモデルは、「GALLIUM PRO」ですね。

フレーム単体で800g程度とかなり軽量ですが、剛性バランス・スケルトンの設計が良く、とても乗り味がナチュラルで扱いやすいバイクになっています。
スケルトンで特徴的なのが、今時珍しい75mmのハンガー下がりです。バランス次第では重たい乗り味になりそうなところですが、そんな感覚は微塵も無く軽快に仕上がっているのがすごいです。安定感は確実に増すと思うので、剛性の上がった最近のカーボンバイクではこれぐらいハンガー下がりがあっても面白いと思います。

また、ヘッド周りの剛性を確保するための独自の「3Dヘッドチューブ」も面白いですね。
argon18_3dhead.jpg
コラムスペーサーでステムの高さを確保するのではなく、ヘッドチューブそのものをねじ込み式のアダプターで延ばしてベアリング位置を上に持っていくという大胆なシステムです。音鳴りがちょっと心配ではありますが、剛性アップには確かにつながりそうです。

マットとグロスの仕上げを上手に使い分けたポップなデザインが目を引きますが、設計自体は基本を押さえてとてもオーソドックスで各モデルの味付けもしっかりとされ、走りのバランスも非常によくおすすめのメーカーです。


上位2モデルは残念ながらBB86でフレームの形状的にペダリングモニターを付けるのが無理そうなので、もし自分で乗るならミドルグレードの「KRYPTON」ですかね。
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重量はそれほど軽くはありませんが、スペックの割には価格はかなり抑え目でRIDLEYのFENIXやANCHORのRS8に匹敵するお買い得バイクだと思います。
posted by 店長 長谷川 at 16:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2014年01月16日

新年に新車

新年のご挨拶が大変遅くなりました。
今年もサイクルキューブをよろしくお願いいたします。

皆様のおかげで昨年は大変忙しく、柴山と御器谷の尻をたたいて働かせるのに勤しむ毎日でしたが、こんな時こそ初心に帰って今年もひとりひとりのお客様としっかり向き合い地道に頑張ろうと思います。

私個人としては、昨年サイクルスポーツ誌の店長選手権で「敗れ去った店長達」とひとまとめにされた挙句、「マニアックなバイク」の一言で自転車紹介を済ませられたのが、なんともダメな店長のようで後味が悪く、今年はもう少し走れるようになった上により一層マニアックなバイクを用意してまた参加できるように頑張ろう!と心に誓った次第です。

今乗っている、GDRのメテオスピードも少しずつパーツを替えながら乗り続けてほぼ4年になります。
乗り味に関しては乗れば乗るほど気に入って、デザイン以外で大きな不満が無いので、「GDカラーズ」で色を塗り替えるかとも思っていたのですが、店長選手権の一件と、最近何件か一気に新しいメーカーさんの取り扱いを始めたこともあり、心機一転新しいフレームで組んでみようかと思います。


当店取り扱いのメーカーは、どれも何かしら良いと思ってるから取り扱っているわけですが、自分のバイクを選ぶとなるとそれなりにこだわりのポイントが出てきます。

(1)昨年導入した「Pioneerペダリングモニター」が取り付けできること

使い込むほどに面白く絶対に外せないのですが、これが意外とやっかいでBB規格で結構使えないものが出てきます。
BB86はダメなものが多く、はやりのEVO386は完全アウトです。

(2)ヘッドチューブ長が130mm程度と短いもの

ペダリングモニターを使っていろいろポジションを探っていると結構ハンドル位置が下がってしまい、これより長いとポジション出しが厳しいです。私が選ぶトップ長540mm程度のものはヘッド長140〜150mm程度のものが多く難儀します。

(3)トップチューブの剛性が適度に保たれているもの

最近のバイクは、ダウンチューブ・BB・チェーンステーのボトムラインで剛性を保ち、トップチューブ・シートステーはしならせて振動吸収性を保つという考えのものが多いのですが、この上下の剛性差が大きいと個人的には操りづらいバイクになってしまいダメです。
GDRはこのバランスが私の好みによくマッチして、BB周りは硬すぎず、トップはもがくときでもブレすぎず乗りやすいです。

(4)フォークオフセットやリヤセンターの値が、サイズによって最適化されてハンドリングがナチュラルなもの

これはフォーク剛性なども関係してくるので、スケルトンだけでは一概に言えない部分で難しいのですが、どうせ乗るならより多くのお客さんにすすめやすいバイクを試してみたいわけです。私の適正サイズですと、ヘッドアングルは72.5度程度のものが多く、フォークオフセットはごく一般的な43か45mmをつけるとハンドリングはそれほど違和感ありませんが、小さいサイズで71度程度になってくるとできれば50mm程度は欲しいところです。
リアセンターも405mm前後で全サイズ固定しているメーカーが多いですが、できればサイズによって変えることで前後の重量バランスが良くなり、ハンドリングにも影響が出てきます。
こんな感じが個人的には理想ですね。
tyrell_rx_geometory.jpg
細かいことですが、ハンガー下がりもあまり小さいものは好みでなく、できれば68〜70mm程度あると最高です。

(5)取り扱いをはじめたばかりのメーカーのもの

これはこだわりというわけではありませんが、このタイミングで買うならまだ乗っている人が少なくて、インプレしがいのあるものがいいですね。


というわけで、こう書いてみるとワガママだらけの面倒くさい人ですが、なるべく条件にあったバイクを組んでみたいと思います!
posted by 店長 長谷川 at 23:08| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記