
ISM ADAMOシリーズのサドルです。
キワモノと言っても、トライアスロンでは既に絶大な支持を得ているようですし、TTバイクに装着する方もかなり増えているので意外とメジャーかもしれません。
前傾を深くとっても股間の圧迫を防ぐために、まるでクワガタのような独特な形をしています。
では普通のロードレーサーに使うとどうなるか?
当店には4つのADAMOシリーズがありますが、まずはあえてロード用ではなくもっともキワモノな形をしていると思われる上の写真の「TIME TRIAL」を付けてみました。
標準のセッティングとしては、普通のサドルの先端5cm程度が切り取られてなくなったものと思って取り付ける=通常より5cm程度後ろに引いて取り付けて、お尻の半分だけがサドルの先端に乗るイメージみたいです。
これできつく前傾をとっても圧迫がありません。(当たり前ですね、サドルが無いんだから)
パッドはかなり厚めに入っているので、先端にちょこんと乗るイメージでも振動吸収性は全く問題無し。
自分はいままで真逆の全くパットが入っていないSMP CARBON LITEを使っていたのもありますが、かなり凸凹のある路面に下ハン持って前傾したままサドルに腰を下ろして突っ込んでいっても全然大丈夫なレベルでした。
座面はフラット気味なので、ブレーキングやコーナーリング時に腰を大きく後ろに引く動きもやりやすく問題無し。
ただ「TIME TRIAL」は、て全長が245mmとロード用モデルに比べ短く、腰を後ろに引いたとき最初は「サドルが短い!」と感じましたが、慣れのレベルです。
とりあえず60km程度走っただけですが、思った以上に良くて拍子抜けでした。
「骨盤を大きく寝かせて」乗るタイプの人や、TTバイクにはかなり効果的じゃないでしょうか。
ただし、ちょっと使っただけですが問題点もあります。
・重い!!どのモデルもほぼ300gオーバーです。今まで使ってたサドルが170gだったので、ダンシング時などにはっきりわかるぐらい違います。もうちょっとパッド少な目でもいいから軽量モデル作ってくれればいいのに。最軽量が上記の「TIME TRIAL」ですが、それでも280gぐらいあります。
・作りが雑。先端の二股に分かれた部分が左右でビミョーに形・大きさが違ってたり、裏をみると廉価版サドルのようにホッチキスで表皮をバチバチ留めてたり、2万円超えるサドルにしてはちょっとな〜という出来具合ですね。
・デザインが・・・好みの問題ではありますが、ロードレーサーに付けるとかなり違和感ありますね・・・。
・先端が結構幅広なので、膝をすぼめて内股気味でペダリングするような方は、少し腰をひいてペダリングしたときなどは内腿にサドルがこすれてしまうと思います。トライアスロンやTTのようにほとんどの時間をサドルの最先端に座っていれば問題ないでしょうが、マスドスタートのロードレースやロングライドとなるとそうもいかないですよね。
私も擦れて困るほどではないですが、ちょっと内腿が当たる時があって先端の幅が気になったで、
先端がやや細身にできている、ロード用の「BREAK AWAY」というモデルに付け替えて、また試してみようと思います。
