2013年05月23日

PIONEERペダリングモニタ講習会

昨日は、発売を楽しみにしている「PIONEER(パイオニア)ペダリングモニター」の講習会に行ってきました。

pioneer_pedalingmonitor002.jpg
pioneer_pedalingmonitor001.jpg


結論から言うと、とっても良さそうです。高いけど。

「パワーメーター」と言わずに、わざわざ「ペダリングモニター」と言っているところがミソで、
スピードメーターや心拍計から一歩進んで、自分の出している力(量)をより客観的な数値にしたのが既存のパワーメーターだとすると、さらに一歩進んで、その力の出し方(質)までもグラフ化、数値化できるようになっています。

pedalinggraph_to.png
具体的には、このグラフのようにペダリング一回転中に、クランクをきれいに回す方向へ力が加わっているか?ロスがあるとすればそれはペダリング中のどの位置でどの方向へ無駄に力が入っているのか、左右の力のバランスはどうかが、リアルタイムに表示できます。
一秒ごとのログも残るので、あとで「Cycle-Sphere」という解析サイトにアップロードして、レース中や練習中のどの位置でどんなペダリングをしていたのか確認できます。


比較的安価なクランク型パワーメーターのPower2Maxが発売されるなど、よりパワーメーターを使ったトレーニングが身近になりましたが、客観的な数字が見られるだけにかえって数字を出すことだけにこだわり過ぎて、その数値を使ってより効率的なトレーニング、効率的なペダリングをするという本質がおざなりになっているようにも感じるので、このシステムは画期的だと思います。


どうやってそのペダリング中の力のベクトルを検出しているのかというと、
通常のクランク型パワーメーターは、スパイダーやクランクアームにクランク回転の接線方向へのひずみを検出するひずみゲージを設置してトルクを測っています。
パイオニアのペダリングモニターは法線方向へのひずみも別のひずみゲージを使って検出しているので、下図のようにペダリング中の力のベクトルがわかるということです。
pedaling_efficiency.gif

接線方向のひずみゲージ2個、法線方向のひずみゲージ2個を左右それぞれのクランク内側に設置するので計8個で計測していることになります。単純に数だけで言うと某SRMのサイエンスバージョンにも匹敵する量なのでびっくりです。

もちろんネガティブトルクも検出できるのですが、某ロー○ーパワーもネガティブトルクを検出して効率の測定ができるようだが何が違うの?、という質問も寄せられて、ロー○ーパワーは接線方向のひずみゲージしか持っておらず、接線方向でのポジティブ・ネガティブでのみ効率を計算しているので、法線方向への計測でベクトルまで算出できるパイオニアのほうがより正確にペダリングの効率を測定できるということでした。


その他、長所:

・BBに「マグネットリング」と呼ばれるパーツを設置して、クランクが回転360度どの位置あるか確認すると同時に、ペダリング一回転のパワーを30度ごとに計測して積算・平均するので、いままでのパワーメーターのように時間単位で測るよりペダリングのタイミングなどにとらわれないより正確な数値が測れる。

・温度補正に学習機能を持たせて、何種かの温度でゼロセッティングを行うことで温度によるゼロ点変化を予測できる。

・シマノ9000/7900DURA-ACEクランクにそのまま取り付けできる。もともと持っている方は内側にキズ等付いていなければそのまま使用可能。

・自分で電池交換可能。(CR-2032×2個 約200時間動作)

・クランクへの取り付け・校正はパイオニアのサービスセンターで行うが、日本国内なので安心。


短所は:

・高い。センサー部とコンピュータ合わせて予価25万弱。クランクも一緒に買ったら30万近くいってしまう。
一応ANT+モードもあるので、ANT+規格のメーターでパワーと左右バランスを見ることはできますが、ペダリング効率は見られないのであまり意味ないですもんね。

・対応は今のところシマノ9000/7900DURA-ACEのみ。なのでカンパユーザーは使えない。
サイクルモードでは6700アルテグラ用も表記していましたが、6800アルテグラが出るので一旦保留で今後検討ということでした。

・いったんクランクに付けたら、強力なエポキシ系接着剤なので取れない。取ると破損してしまうのでクランク長を変えたいときにはセンサー部を買い直す必要がある。

・左クランクのユニットを内側にせり出す形で取り付けるので、フレームによっては取り付けできない。左チェーンステーが大きく外へ張り出しているフレームは注意。また電動のバッテリーを左チェーンステー下に付けている場合や、ダイレクトマウントブレーキがBB下に付くフレームなども干渉の可能性有り。


正式な発売は今年の秋を予定しています。その前に販売店デモ用にテスト販売を行うとのことで、是非とも導入して皆さんに見てもらおうと思っています。


機能としてはもちろん申し分ないものですが、私が思い入れがあるのはEQUIPE ASADAが開発に長く関わっているというのもあるんですよね。

トップチームが解散してしまって最近あまり表立った活躍が見られませんが、新城・宮澤・福島・別府各選手のレースでの活躍は紛れも無く浅田さんの情熱によるものが大きいと思います。
その情熱になんでもっと多くの企業なりが協賛して盛り上げていけないのかもどかしくもあり、微力ながら少しでも応援したいのと、真摯な情熱を持って生まれたものは短所ももちろん有りますが、大きな可能性を秘めた商品が多いと思うんですよね。

だからこれからも他のスタッフになんと言われようと?浅田さんが開発に携わった梅丹本舗・グラファイトデザイン・パイオニアの商品は、しっかりその商品特性を勉強して皆さんにおすすめできるよう頑張ります。
posted by 店長 長谷川 at 11:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 展示会